文化部の地域移行について-邦楽との関連から

邦楽の雑学

部活動の地域移行について議論が高まっています。今回は、学校の邦楽クラブの今後について考えます。

文化部の地域移行と邦楽の関係

邦楽にどんな関係が?と思われる方もいるかもしれませんが、邦楽クラブや箏クラブは、割合は少ないものの全国の中学校・高校にあります。そして、地域移行によって、地元の人材を活用し、今までは和楽器のクラブがなかった学校にも新たにクラブを作ることが可能になるのではないか、というのが和楽器業界での見立てです。

通常、学校の音楽の先生は主に西洋音楽の教育を受けていて、担当する部活動は吹奏楽や合奏に偏りがちです。実際のところ、音楽の先生で邦楽を指導できる先生はほとんどいないのではないでしょうか。

しかし、地元の邦楽指導者を活用できることになれば、話は変わってきます。今まで人材不足で邦楽クラブを設置できなかった学校でも、地元の先生に引き受けてもらえれば、クラブ活動ができるようになるでしょう。

邦楽クラブの活動は? 他の部活動のように他校と交流できるの?

邦楽クラブが設置されたところで、実際の活動はどのようになるでしょうか。

吹奏楽や合唱のコンクールほど大規模ではありませんが、邦楽に関してもコンクール・大会はありますので、全国の中高の生徒たちが腕を競い合うこともできます。現代っ子が好みそうな楽曲もある程度揃ってきていますので、生徒たちが一生懸命練習して上手になろうと思える環境は既にあるのです。

地域移行の今後

部活動の地域移行については、文部科学省が音頭を取り、スポーツ庁と文化庁が具体化し、平成30年に概要がまとめられ、令和4年12月に国のガイドラインが策定されました。それによると、令和5年度(今年ですね!)から令和7年度は改革推進期間として、自治体が主導して地域移行を段階的に実行することになっています。

令和5年度というと今年なのですが、まだまだ準備は十分ではありません。逆にいうと、和楽器のクラブの設置もまだこれからということになるのではないでしょうか。この地域移行をチャンスと捉え、クラブを新たに設置し、邦楽を楽しむ生徒と指導する先生が増えることを願っています。

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