今年で最後!全国学生邦楽フェスティバル

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全国学生邦楽フェスティバルは学フェスの愛称で親しまれ、今年で30周年を迎えました。

今年のテーマは、「集まりましょう 楽しみましょう」ということで、2023年8月11日(金・祝)に前夜祭、8月12日(土)に若者による邦楽コンサートが、京都テルサを会場に開催されます。また、8月11日には京都府立文化芸術会館にて藤原道山師による講習会が開催されます。

公式サイトはこちらです。
全国学生邦楽フェスティバル

学フェスの歴史

全国学生邦楽フェスティバルは、学生の邦楽団体が京都に集まり、演奏を披露するフェスティバルとして1994年に第1回が開催され、1996年の第2回以降、2021年まで毎年開催され、今年で30周年を迎えました。

初回の参加は13校79人とのことですが、第3回の際に全国の大学邦楽部の存在を確認する作業を行い、この回以降、40校前後が参加するようになりました。参加者が一番多かった回を探してみましたが、公表されている中では、2010年の第16回は、50校280人となっています。

学フェスの成果

ホームページには、これまでの学フェスの成果も書かれていました。

学フェスの成果は様々ありますが、学フェスでの交流により縦社会の邦楽界が、全国の方々との横の繋がりが出来ることにより、邦楽活動が広くしやすくなったとお聞きしています。

https://gakufes.net/final/

大学生の部活ということで、邦楽のしきたりから少し距離を置いた活動になるでしょうし、柔軟な考えを持つ若者の主導で実施されることによって、全国規模の横のつながりが生まれ、その関係性が卒業後も育まれていくことになるでしょう。1年に1度、定期的に交流の場があるということが、どれだけ大きな力を持つことか、想像できます。

また、30年間には、委嘱作品も生まれていました。学生が演奏できる作品が増えていくこと、これも大きな成果ですね。

その他、楽器や付属品等の寄贈が毎回行われてきたことも特筆すべきでしょう。年によって扱われるものは違いますが、新品の楽器、中古の楽器、糸や立奏台などはもちろんのこと、「なる八くん」のような改良楽器もありました。寄贈先は全国の邦楽部のある大学になっており、おそらく参加した大学だと思います。

今回も講習会や前夜祭が企画され、単に練習の成果を発表するだけでなく、ここでしかできない体験、活動が可能になっています。

学フェス終了

このようにさまざまな成果を挙げてきた全国学生邦楽フェスティバルですが、残念ながら今年で最終回となるそうです。実行委員長の伊藤和子氏はホームページにこのような言葉を残しています。

全国規模の若者のフェスティバルは大正時代に一回、昭和40年代に一回開催され、そしてこの学フェスが30年続きました。
 いつの日か、現代に合った、純粋で、無欲で、全国規模の、若者の邦楽フェスティバルが生まれることを願っています。邦楽器の持つこころろ・慈音を大切に。

https://gakufes.net/final/

歴史的には、大正時代や昭和40年代にもあったということなので、どのようなフェスティバルだったのか興味深いです。

伊藤和子氏は、中途半端に継続しないよう、終了を公表することをぎりぎりまで待っていたそうです。終了の決意が固いことは、上に引用した文章の前後からも伝わってきます。

終了はやむを得ないのだと思いますが、また別の形で学生が活躍できる邦楽フェスティバルが始まり、継続できると良いと思います。その時には、私も傍観者ではなく何か関われるといいな~と思っています。

30周年の学フェス、大成功をお祈りします!

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